西表島といえば、緑豊かな山というイメージが強い人も多いですよね。特徴的な亜熱帯の島で、マングローブの川で行うクルーズやカヤックなどが人気ですが、トレッキングも人気です。
西表島の山は森が深いため、経験の浅い人が自分たちだけで森に入ると迷ってしまうリスクもありますが、一方で初心者でも気軽に行けるトレッキングコースもあります。それが、マリユドゥの滝・カンビレーの滝を巡るトレッキングコースです。
西表島の中心部から北部に流れる浦内川には、浦内川観光が運航している浦内川ジャングルクルーズがあり、人気となっていますが、その遊覧船を降りた先に、このトレッキングコースがあるのです。今回は、このコースについて紹介します。
マリユドゥの滝・カンビレーの滝とは?
まず最初に、マリユドゥの滝とカンビレーの滝について紹介します。
マリユドゥの滝
マリユドゥの滝とカンビレーの滝は、同じトレッキングコース上にありますが、先にたどり着くのがマリユドゥの滝です。この滝は、日本の滝100選に選ばれており、落差は約16メートルで、2段になっています。
浦内川ジャングルクルーズを下船する軍艦岩から、片道30分くらいで到着できるので、子供ずれの人や年配者も訪れています。
日本の滝100選とは
日本の滝100選とは、日本の森・滝・渚全国協議会によるもので、オシンコシンの滝、白糸の滝、華厳滝、養老の滝、赤目四十八滝などが名を連ねています。沖縄県では唯一、マリユドゥの滝が選ばれています。
カンビレーの滝
軍艦岩からマリユドゥの滝を過ぎて、20分ほどでカンピレーの滝に到着します。
この滝は、高さがあまりなく、坂を流れていくような滝で、長さが約200メートルとされています。途中、何度も小さな段差があり、一般的に滝としてイメージされるものとは形状が異なっています。
カンピレーとは、「神の座」を意味する方言だと言われています。周りには亜熱帯林が広がっていて、滝の幅が広いので、自然の雄大さを感じられます。
トレッキングコースの紹介
浦内川ジャングルクルーズに乗船・出航
浦内川の河口にある遊覧船乗り場より出航し、ジャングルクルーズの始まりです。
料金は、大人 3,000円、子供 1,500円(往復)です。
軍艦岩に到着・下船
遊覧船乗り場を出航して30分ほどで軍艦岩に到着し下船します。
トレッキング開始
下船すると、すぐにトレッキングコースなので、トレッキング開始です。最初は、舗装されたルートになっています。
休憩所とトイレ
歩き始めてすぐに休憩所があります。その次に、トイレもあります。ここが最初で最後のトイレなので、注意してください。
休憩所の正面には川が流れています。帰りは、遊覧船の時間になるまで、ここで休憩している人も多いです。
道案内図もあります。迷うようなコースではないですが、慣れない人なら念のため、スマホで撮影しておくとよいでしょう。
大自然を堪能する
トレッキングコースには、いろいろな植物があり、飽きさせません。立派な板根のサキシマスオウノキも見られます。
亜熱帯らしい植物を見たり、鳥の鳴き声を聞いたりしながら進んでいきます。
さらに進んでいくと、下の写真のような巨大な板根がありました。大きいですね~。大自然を感じます。
いくつもの滝がある
トレッキングコースには、いくつもの小さな滝が点在していて、癒されます。
展望台
しばらく進んでいくと展望台の看板が見えます。
この看板のところで右折すると階段になっています。
そして、展望台に到着です。この展望台から、遠くにマリユドゥの滝を見ることができます。
マリユドゥの滝の様子は以下の写真です。
マリユドゥの滝
展望台から、階段を戻って降り、右折してからしばらく進んでいくとマリユドゥの滝に到着します。
残念ながら、マリユドゥの滝に降りる階段は、途中で行き止まりになっており、滝の傍に降りることはできません(2024年3月現在)。
カンピレーの滝を目指す
次はカンピレーの滝を目指します。標識を見て、そのとおりに進んで行きます。
途中で沢を超えるところや滑りやすいところがあるので、足元に注意してください。
沢のあたりにはヤマビルがいるので、注意してください。サンダルの人は特に危ないです。
カンピレーの滝
マリユドゥの滝から20分程歩くと、カンピレーの滝に到着します。
滝というより流れの強い川という印象を持ちましたが、これが滝なのです。
この写真を見ても段差が低いのがわかりますね。
滝の周りでは、石が渦上に回ってできたとされるポットホールが大量に見られます。
ゴール
カンピレーの滝まで来たら、後は来た道を引き返すだけです。軍艦岩まで戻れば、遊覧船が来るのを待ちましょう。
所要時間・服装
所要時間や服装などについて紹介します。
所要時間
マリユドゥの滝・カンビレーの滝を巡るトレッキングコースは、軍艦岩からの往復と休憩を含めて3時間程度です。勾配もそれほど急ではないので、初心者向けです。
服装など
靴はトレッキングシューズがベストですが、無ければ、現地で長靴を借りることができます。
ヤマビルがいるので、長いパンツがお勧めです。また、西表島は雨が多いのでカッパがあるとよいでしょう。
浦浦内川ジャングルクルーズの乗り場までのアクセス方法や遊覧船の時間などは、「浦内川ジャングルクルーズで誰でも簡単に西表島の大自然を体験できる」をご覧ください。
投稿者プロフィール
- 石垣島を中心とした八重山諸島が大好きな運営者が、実際に現地で見聞き・体験した情報を発信している。
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