石垣島の海のアクティビティの1つ、マンタシュノーケルの紹介です。大きなマンタが雄大に泳ぐ姿を見たら興奮し、感動を覚えることでしょう。今回は、マンタツアーのなかでも石垣島近海においてシュノーケルでマンタを見る方法や注意点の紹介です。
マンタとは?
マンタを見に行く前に基礎知識を確認しておきましょう。多少の知識がある方が、より楽しめることでしょう。
「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」
マンタとは、海を大きな羽(実際にはひれ)をゆっくり羽ばたかせるように泳ぐ生物で、エイです。マンタと呼ばれる2種類のエイがいて、和名は「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」です。
泳ぐときの雄大な姿が凄いのですが、そのサイズは、大きなマンタなら体長(巾)7mくらいになります。ただし、これだけ大きくなるのは、オニイトマキエイの方です。石垣島で見られるのはナンヨウマンタで、体長(巾)は大きくて4mくらいまでです。それでも非常に大きいですね。
プランクトンを食べている
マンタは、これだけ大きいにもかかわらず、食べるのは小さなプランクトンです。不思議に思えますが、大きな口を開けて大量のプランクトンを食している様子は、マンタシュノーケルに参加すれば見ることができます。
マンタの数え方
マンタは他の魚とは数え方が違い、枚数で数えます。1匹、2匹、、、ではなく、1枚、2枚と数えます。これは、マンタシュノーケルツアーに参加すれば最初に教えてくれるでしょう。ただ、ツアーに参加していると、ついつい「マンタを5匹も見た!」などと興奮気味に言ってしまいがちです。まぁ、仕方ないですね。
シュノーケルでマンタを見られる季節
写真を見れば、マンタを見たい、マンタに会いたい!と思った人も多いでしょう。そういう人は、マンタを狙ったシュノーケルやダイビングのツアーへの参加を考えてみましょう。マンタシュノーケルには、お勧めの時期があります。そして、見られないリスクもあります。その点を解説しておきます。
マンタシュノーケルのおすすめの時期と水面マンタ
石垣島近海であれば、いつでもシュノーケルでマンタを見られるかと言えば、そうではありません。シュノーケルは海面に浮いているわけですから、マンタが海面付近にいる時期が最も狙い目であり、お勧めの時期ということになります。
そのおすすめの時期はずばり12月~4月上旬の間です。この時期あたりに、マンタが海面付近まであがってきてプランクトンを食べているからです。その前後の時期でも見られるものの、遭遇率が下がってしまいます。
ちなみに、海面付近にいるマンタのことを水面マンタと呼んでいます。シュノーケルで見られるのは、この水面マンタということです。
残念ながら見られないこともある
ここで遭遇率と書きましたが、実は、マンタシュノーケルのツアーに参加したとしても、必ずマンタを見られるとは限らないのです。そう、マンタを見られるかどうかは運次第ということです。それでも、時期による遭遇率の違いがあるので、できれば、12月~4月上旬の間に予定を組むことをお勧めします。
海況がよくないとツアーを開催できない
もう1つ、マンタに遭遇できないリスク要因があります。それは、海況の問題です。
マンタはビーチから海へ入っていって見られる可能性は低く、基本的には専門のツアー業者にボートでマンタポイントまで連れて行ってもらうのです。しかし、ボートは海が荒れていると出せないですし、無理に出しても危なくて泳げないですね。
その上、冬の海は荒れがちです。それだけに、ツアーの前日になってツアー業者から「明日は海況がよくないので、中止です」と連絡が入ることも多いのです。これは、自然が相手ですから仕方ないです。
シュノーケルでマンタを見られる石垣島周辺のポイント
石垣島の近海でマンタを見られる主なポイントは以下のとおりです。
- 川平付近(特に川平石崎にマンタスクランブル、マンタシティというポイントがある)
- 米原ビーチの沖
- 崎枝半島の沖
- 黒島の近く(主に南西側)
- ヨナラ水道(西表島と小浜島の間)
- 新城島(パナリ)の沖
しかし、ダイビングならこれらの全てが候補となるものの、シュノーケルではそういうわけにはいきません。ダイビングのように深く潜って見るわけではないので、海面近くまであがってきたマンタを狙う必要があり、その有名なポイントは上にあげたなかにある黒島です。
石垣島からボートシュノーケルのツアーで行くマンタを見られる主なポイントは黒島だということです。黒島の沖のポイントは、マンタのひれが海面から上に出ている様子を見かけることも多く、シュノーケルしていると触れられる距離まで近寄ってくることも多いです(触ってはいけませんが)。
よって、石垣島発のマンタシュノーケルツアーの多くは、黒島のポイントを目指して出航することが多いです。
黒島の沖のマンタを見るポイントは凡そ以下の地図の位置です。
ちなみに、黒島以外のポイントでも、シュノーケルでマンタを見られることはあり、ツアー業者によって、またその日の海況や季節によって向かうポイントは異なります。また、ここでは挙げていませんが、石垣島の北部でもシュノーケルでマンタを見るツアーを催行している業者もあります(当サイトではその詳細まで把握していませんm(__)m)。
注意点
マンタシュノーケルのツアーに申込する前に、または当日参加する前に知っておきたい注意点を紹介します。
季節外でもマンタを見られると誤認させるツアー業者に要注意
ダイビングでは、水深が深いところまで潜ってみることもあり、前述したお勧めの時期以外でもマンタを見られることはあります。しかし、海面付近の水面マンタを狙うシュノーケルツアーでは、前述の時期(12月~4月上旬の間)を外すと厳しくなります。
11月や4月下旬なら、見られる可能性はあるものの確率は下がりますし、それ以外の季節ではほとんど期待できません。ツアー業者もほぼ確実に見られないとわかっているはずなのに、季節を問わずマンタシュノーケルツアーの参加を募集していることもあります。
そういうツアーに参加しても、最初から他の魚やサンゴなどで誤魔化す前提ということもありますから、注意してください。
寒い時期なので装備が大事
何度も書いているように、シュノーケルツアーでマンタを見る時期は主に12月~4月上旬です。つまり、石垣島と言えども泳ぐには寒いです。12月から2月は特に寒いです。水温だけではなく、海からボートへ上がったときの気温もやや低くて、海中で体温を下げた体には厳しいです。
ツアー業者が、厚めのウェットスーツなどを用意してくれるはずですが、それ以外にも自分でタオル、船上での着替え(すぐに羽織れるもの)、カイロなどを用意しておくとよいでしょう。それでも、寒くて1本泳いだだけであとは船上から見学だけする参加者もいます。
せっかくの機会ですから、十分な用意をしてゆっくり楽しめるといいですね。
専門のツアー業者に申込すべき
陸から泳いでいって見られる機会はほとんどないため、費用はかかりますが、専門のツアー業者のツアーに参加してください。ボートでポイントまで連れていってくれるし、ウェットスーツ等の装備はレンタルできるし、安全管理もしてくれます。自力で行くようなところではないでしょう。
本サイトの運営者は、石垣島マリンサービス鶴の恩返しさんのツアーでマンタとウミガメを同時に見ることができました。
マンタに触らない、追いかけない
マンタに限りませんが、自然にいる生物をあまり触ったり、追いかけたりしてはいけません。多くの人が見に行っているので、マンタも人間を見慣れているかもしれませんが、接触や驚かす行為はしないようにしましょう。ツアー参加時にはガイドからこの点はしっかり説明されるはずです。
運がよければブラックマンタが見られるかも
石垣島の海で見られるマンタは、ナンヨウマンタです。写真のように、背中側が黒くてお腹側が白いのですが、ごく稀に全身が真っ黒なマンタ、通称「ブラックマンタ」を見られることができます。とはいっても遭遇率はかなり低く、余程の運がないとみられません。
何度もツアーを催行している業者のガイドさんでも「見たことない」と言っていました。もちろん、「見たことある」という人もいます。見れたら大興奮でしょうね。
マンタシュノーケルのツアー概要
石垣島では、多くのツアー業者がマンタシュノーケルツアーを催行しています。よくあるツアーの概要を簡単にまとめておきます。
半日ツアーか1日ツアーか
ツアーには、半日(午前または午後)のものと1日のものがあります。それぞれの開始時間も参考にして自分たちに合うものを検討してください。
半日ツアーの開始時間
- 半日ツアーの午前なら、8:30か9:00頃に集合が多い
- 半日ツアーの午後なら、13:00か13:30頃に集合が多い
1日ツアーの開始時間
- 8:30か9:00に集合が多い
1日ツアーならランチ付きが多いですが、一部では、黒島へ上陸して自分でランチを取ることもあります。
以下では、実際に参加したツアーの体験記も紹介しています。
ボートツアーが原則
マンタシュノーケルツアーは、基本的にはツアー業者のボートで行く、つまりボートシュノーケルであることが前提です。船酔いが心配な人は酔い止めを忘れないでください。季節的にも海があまり穏やかでないことが多いため、多少の自信がある人でも船酔い対策を考えておくことをお勧めします。
装備・機材はレンタルしてもらえる
シュノーケルセット、フィンやウェットスーツなどの装備・機材のレンタルはツアー台に含まれていることが多いですが、業者によってはツアー代とは別に必要なこともあります。事前によく確認しておきましょう。もちろん、自分で持っている機材を持ち込むことも可能です。ただし、冬ならウェットスーツの厚さは7mm以上のものが必要です。
マンタ以外にウミガメ・多くのカラフルな魚・サンゴも見られる
マンタシュノーケルツアーの多くは、マンタを見つけやすいポイントへ行くものの、それだけではなく、近くのサンゴや魚たちを見ることができます。そして、運次第ではありますが、ウミガメを見られることも少なくありません。
もし、残念ながらマンタに遭遇しなくても楽しめる要素はあると考えてよいでしょう。
黒島の近くで雄大に泳ぐマンタの動画
石垣島発のマンタシュノーケルツアーに参加して、黒島の沖で見たマンタの動画を公開します。ゆっくりと雄大に泳ぐマンタが近寄ってくる様子をご覧ください。人を見ても慌てて逃げることもなく、人懐っこい感じがします。
投稿者プロフィール
- 石垣島を中心とした八重山諸島が大好きな運営者が、実際に現地で見聞き・体験した情報を発信している。