八重山諸島へ行くなら、一度は体験したいとの声も多い水牛車。それと南の島らしい亜熱帯植物園の両方を楽しめるのが、西表島のすぐ隣になる由布島です。
西表島へ行く人が、ついでに行くことも多いですが、この由布島を目的として訪れる観光客も多く、且つ旅行会社のツアーに組み入れられていることもあって、小さな島なのに観光客で賑わっています。そんな由布島へ初めて行く人向けに基礎知識やアクセス方法、滞在時間などを紹介します。
由布島とは?
最初に由布島の基礎知識について紹介します。
実は「ゆぶじま」だと知っていましたか?
由布島は、「ゆぶじま」と読みます。「ゆふじま」でなかったの?思った人も多いでしょう。「ふ」に濁点が付いているのでご注意ください。普段から、濁らせずに呼んでいる人も多いです。
本当に小さな島
この由布島は、西表島と小浜島の間にありますが、西表島のすぐ東に位置していて、西表島から歩いて渡れそうな距離です(詳しくは後述)。竹富町役場のWEBによれば、島の面積は僅かに約4万坪で島全体が砂でできているとのことです。砂でできている島というのが驚きですし、どんどん流されて侵食されていくのではないかと勝手に心配してしまいますね。
参照
島の周囲は約2kmと言った方が、そのコンパクトさがイメージしやすいでしょうか。
西表島と由布島の間の海は満潮時でも深さ約1mと本当に浅いのです。
人口はわずか9人
竹富町役場の令和5年1月末時点の人口動態票によれば、竹富町由布の人口は僅か9人です。実際に居住人口と一致していないかもしれませんが、とにかく僅かな人のみが住んでいることになります。しかし、観光業の人や観光客が訪れているため、行ってみると居住人口の少なさはわかりづらいかもしれません。
由布島の観光は水牛車と亜熱帯植物
由布島は、言うまでもなく観光で有名な島です。その特徴は、西表島から由布島へ水牛車で渡るということと、亜熱帯植物楽園の2つにあります。
西表島から由布島へ水牛車で渡る
由布島に関するポスターや広告には、必ず水牛が登場しますね。由布島観光の目玉となっているのが、西表島から由布島まで水牛車に乗って海を渡るという楽しみ方です。
「水牛で海を渡るなんてできるのか?」と思う人もいるでしょう。しかし、西表島と由布島の間の海は、満潮でも推進1m程と遠浅の海なのです。八重山諸島は遠浅のビーチが非常に多いですが、ここもそうなのです。
水牛車に乗ってのんびりと海を渡っていく、それもいいですね。途中、ガイドさんが三味線で民謡を歌ってくれるのも風情があって楽しめます。
後述しますが、由布島へ歩いて渡ることもできますが、せっかくですから水牛車を体験してはいかがでしょうか。
亜熱帯植物楽園
由布島には、島全体が亜熱帯植物楽園となっており、水牛車を降りるとすぐにガジュマルなどを見られて、亜熱帯植物だと感じられます。マングローブ遊歩道や果樹園、ブーゲンビレアガーデンなどをゆっくり観賞することができます。
水牛の池で水牛を見たり、蝶々園でいろいろな種類のマダラチョウ(リュウキュウアサギマダラ、カバマダラ、ツマムラサキマダラなど)を見たりもできます。蝶々園には、いろいろな植物・花も見ることができるのでぜひ寄ってみましょう。
歩き疲れたら、レストランもありますし、マンタの浜というビーチでゆっくりするのもよいでしょう。マンタの浜からは、小浜島を眺めることもできます。
料金・所要時間・アクセス方法
由布島観光へ行くためのアクセス方法や所要時間、料金などを紹介します。
由布島観光の料金
水牛車の往復と入園料の合計で2,000円(小学生は1,000円)です。
実は歩いて由布島へ渡ることもできるため、頑張って歩くというなら入園料(大人:700円、小学生:350円)だけです。満潮時は浅いとはいえ1m程あるので歩くのは無理ですが干潮時なら歩けなくもありません。しかし、水牛車に乗っていると見かけるのですが、水牛がたくさん糞をしている海です。気になる人は考えてみましょう。
チケット種別 | 大人(中学生以上) | 小人(小学生) |
---|---|---|
入園料+往復水牛車 | 2,000円 | 1,000円 |
入園料(徒歩で行く場合) | 700円 | 350円 |
障がい者割引(手帳をお持ちの本人と同伴者1名) | 1,600円 | 800円 |
団体割引(15名以上) | 1,800円 | 900円 |
予約の必要性は?
水牛車は、9:30から15:15(帰りの最終は16:00)まで繰り返し定期便が出ています。凡そ30分間隔ですね。水牛車はいくつかあるので乗れないということはまずなく、基本的に予約は不要です。公式HPには、9名以下なら予約不要と記載されています。
所要時間(滞在時間)
水牛車は片道15分以内ですから往復で30分。島内を散策する時間は、1時間くらいで全体を周れるものの、どれだけゆっくり亜熱帯植物や水牛などを楽しむかによって個人差があり、こういったことが好きなら2時間くらいの予定で考えておきましょう。
つまり、水牛移動を含めて合計2.5時間が目安です。島内で食事をするなら、その時間もプラスですね。
アクセス方法
由布島へ行くためには、まず石垣島から西表島へ船で行かなければなりません。西表島には、大原港と上原港という2つの港がありますが、大原港の方が由布島に近いです。石垣港離島ターミナルから西表島(大原港)行きに乗ってください。
大原港から路線バスで行く場合は、「白浜」行きに乗り、「由布水牛車乗り場」で降りてください。バスの乗車時間は約25分です。バスは船の到着後30分以内にあるケースもありますが、便数が少ないため、事前にきちんと確認して計画しておくようにしましょう。
西表島で他にも観光するなら、レンタカーがあると便利です。大原港付近にもレンタカー業者がいくつかありますが、台数が多くないので予約しておきましょう。ただし、由布島まで車で乗っていくことはできず、水牛車乗り場に駐車し、水牛車に乗って海を渡ることになります。
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字古見687番地 |
料金 | 有料(前述のとおり) |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | あり |
自動販売機 | あり |
営業時間 | 9:30~16:00(入園締切15:15) |
定休日 | なし |
WEB | https://yubujima.com/ |
予約方法 | 不要 |
近隣の飲食店 | 由布島島内にあり |
主なアクセス方法 | 西表島の大原港からバスで25分くらい |
投稿者プロフィール
- 石垣島を中心とした八重山諸島が大好きな運営者が、実際に現地で見聞き・体験した情報を発信している。
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