石垣島と言えば海!というイメージが強い人が多いでしょう。しかし、石垣島を中心とした八重山諸島は緑豊かな島々でもあり、山を楽しむこともできます。有名な登山・トレッキングコースとしては、野底マーペー(野底岳)、於茂登岳、屋良部岳などの登山や、ぶざま岳の川平湾絶景テラス、バンナ公園などのトレッキングに向くコースもあります。
ここでは、石垣島で個人でも登山やトレッキングができるコースの紹介とこの島での登山の特徴について紹介します。
石垣島の登山・トレッキングの特徴と注意点
はじめに、石垣島で行う登山とトレッキングの特徴を紹介します。
石垣島は軽い登山・トレッキングだけ
石垣島にはいくつもの山があり、広大な森がありますが、どの山も高さは低いです。最も高い於茂登岳でも、その標高は526メートルです。首都圏で軽めの登山ルートとして有名な東京の高尾山が599メートル、関西で有名な兵庫県の摩耶山(六甲山系の最も高い山)が931メートルですから、石垣島にある山の低さがわかりますね。
つまり、石垣島で登山やトレッキングを楽しむ人は、高い山に挑むという目的ではなく、軽めの登山やトレッキングをするという目的になります。コースによっては、散策の延長のようなものもあります。
必要な装備
軽いコースばかりなので、登山靴やストックのような装備は基本的に必要がありません。ただし、天候が変わりやすいため、雨対策をしておくことがお勧めです。具体的には、ゴアテックスのような防水機能があるトレッキングシューズ、防水機能がある上着かカッパです。
赤土で滑りやすいコースもあるため、トレッキングシューズがお勧めです。特に雨のときや雨上がりでは、コースによっては危険です。短時間で登れるコースでも、急な傾斜と赤土により、こけてしまう人は少なくありません。
沖縄へ来た解放感からか、海へ泳ぎに行く途中に立ち寄ったため、サンダルで登って怪我をしている人もいます。ご注意ください。
車・レンタカーがないと困難
石垣島の登山ルートの入り口は、バスで行くには厳しいところが多いです。バス便が少ない上にバス停から遠いことも多いからです。
タクシーでも行けますが、帰りのタクシーを呼ぶには携帯電話の電波が良くない場所もあるので、車を用意しておくことをおすすめします。観光で行くならレンタカーですね。
石垣島の山で注意すること
石垣島の山や森へ入るときに注意すべきことを紹介します。
- ハブ
- ヤマビル
- スズメバチ
- 遭難
- 怪我
以上の5点が特に注意すべき点です。
この中でも個人的には、スズメバチが最も怖いですが、コースによってはヤマビルの対応が本当に大変ですし、コースによっては、登山ルートがわかりづらいところもあり、遭難する人もいます(特にぶざま岳の川平湾絶景テラスのコースは迷いやすいです)。
必要な装備のところでも書きましたが、気軽に考えすぎてサンダルなどで登って怪我をする人もいます。
石垣島の山が低いとはいえ、油断すると失敗することになるので、注意してください。
冬の石垣島での遊びとして登山・トレッキングはオススメ
石垣島の冬は、関東や関西など本州に比べてれば十分に暖かくて、ダウンやコートを使う必要もないです(地元の人には使う人もいます)。しかし、泳ぐには寒いので、ウェットスーツなどの装備を用いて泳ぐ人以外はあまり海に入りません。泳いでも短時間です。
そんな冬の石垣島で遊ぶには、軽めの登山やトレッキングが人気であり、おすすめでもあります。
登山の本気の装備を揃える必要はないですし、山に慣れていない人でも現地のガイドツアーに参加すれば、リスクも高くありません。気軽に参加できるでしょう。
石垣島の登山・トレッキングコースの一覧と所要時間・おすすめ度
石垣島で主だった登山やトレッキングのコースとそれぞれの所要時間、おすすめ度、特徴などを紹介します。
野底マーペー(野底岳)
野底マーペー(野底岳)は、石垣島で最も人気であり、且つお勧めする登山コースです。この山は、山頂の近くまで車で行って片道15分程だけで到着できるコースと山の下から片道1時間くらいで登るコースの2つのルートがあります。
山頂で見られる絶景は、石垣島で1,2を争うものであり、この島を訪れた人なら一度は行っておきたいスポットです。
標高 | 282メートル |
所要時間(片道) | 15分または1時間 |
山頂等の眺望 | 絶景 |
当サイトのおすすめ度 | ★★★★★ |
於茂登岳
於茂登岳は、「おもとだけ」と読みます。石垣島で最も標高が高い山として有名で、石垣島の中央付近に位置しています。「川平湾及び於茂登岳」として国の名勝(国または地自体が指定する文化財のひとつ)に指定されています。
標高 | 526メートル |
所要時間(片道) | 1.5時間 |
山頂等の眺望 | あまりない |
当サイトのおすすめ度 | ★★☆☆☆ |
屋良部岳(やらぶだけ)とトロルの舌
屋良部岳(やらぶだけ)は、石垣島の西部、崎枝半島にある山で、山頂にあるトロルの舌という大きな岩から見える絶景で有名です。多くの人が車ですぐ近くまで登っていき、最後の15分くらいだけを登っています。山の下から登るには、体力が必要です。
標高 | 216メートル |
所要時間(片道) | 15分 |
山頂等の眺望 | 絶景 |
当サイトのおすすめ度 | ★★★★★ |
ぶざま岳と川平湾絶景テラス
石垣島の西部にぶざま岳という山があります。この山は、山頂まで行ってもほとんど景色を望めないので山頂まで登る人は稀ですが、そのコース途中にある川平湾絶景テラスという岩場からの絶景が素晴らしいです。
コース途中には、様々な植物を楽しむこともできるのですが、ヤマビルの被害にあいやすいこととコースがわかりづらいことから、おすすめ度は☆4つにしておきました。
標高 | 322メートル |
所要時間(片道) | 50分 |
山頂等の眺望 | 絶景 |
当サイトのおすすめ度 | ★★★★☆ |
バンナ公園(エメラルドの海を見る展望台・バンナ岳)
石垣島の市街地からそう遠くない位置にバンナ公園という大きな公園があり、そのなかは散策することができます。また、その中で最も高いバンナ岳の山頂近くには、エメラルドの海を見る展望台があり、そこから市街地や海、竹富島などを見ることができます。
標高 | 230メートル(バンナ岳) |
所要時間(片道) | コースによる |
山頂等の眺望 | 絶景(エメラルドの海を見る展望台) |
当サイトのおすすめ度 | ★★★☆☆ |
前勢岳(まえせだけ)と前勢岳展望台
石垣島の南部にある前勢岳。途中には前勢岳展望台があり、石垣市街地を望めます。また、頂上付近には石垣島天文台があります。前勢岳展望台からの眺望はよいので、山頂へ登るというよりは、展望台を目的地とすることが一般的です。
山の東側にあるバンナ公園南口駐車場から前勢岳展望台まで歩いて登ると、40~50分くらいです。ただし、コース途中は車道で、あまり登山という感じがしません。この展望台には車で行ことができるので、登山している人は少ないです。
標高 | 197メートル |
所要時間(片道) | コースによる |
山頂等の眺望 | 良い(前勢岳展望台) |
当サイトのおすすめ度 | ★★☆☆☆ |
前嵩(まえたけ)
川平湾の近くにあり、山頂からその川平湾を見られるのが、前嵩(まえたけ)です。山頂付近には、電波塔があるので、意外と整備されていて登りやすいです。ただし、登り口が少しわかりづらいです。
標高 | 263メートル |
所要時間(片道) | 40~50分 |
山頂等の眺望 | 良い |
当サイトのおすすめ度 | ★★★☆☆ |
西表島の登山・トレッキングコースの一覧と所要時間・おすすめ度
石垣島ではないですが、同じ八重山諸島にある西表島のトレッキングコースを紹介します。西表島の大部分が山なので、実はトレッキングコースは多いのです。
マリユドゥの滝・カンビレーの滝
浦内川の河口付近から遊覧船で軍艦岩まで行き、そこからマリユドゥの滝とカンビレーの滝へ行くコースです。石垣島とは違った自然の凄さを感じられます。
標高 | 不明 |
所要時間(片道) | 1時間30分 |
滝付近の眺望 | 大自然を見られる |
当サイトのおすすめ度 | ★★★★☆ |
ゲータの滝
西表島の北部、大見謝ロードパーク付近からスタートするトレッキングコースです。コース途中にいくつも滝があり、最後にゲータの滝があります。
標高 | 不明 |
所要時間(片道) | 2時間 |
眺望 | 大自然を見られる |
当サイトのおすすめ度 | ★★★★☆ |
今後、他のコースも更新予定です。しばらくお待ちください。